いまやなんでも無線の時代らしい。有線信者の僕だが、マウスも最近ワイヤレスに変え、スマホの充電器もワイヤレスにしようとしているところだ。
馴染み深いワイヤレス製品といえばワイヤレスイヤホン。以前イヤホンジャックが壊れた際に仕方なく首掛けタイプのワイヤレスイヤホンを購入したものの音質がよくなくすぐに手放してしまった。
以来5年ぶり、完全ワイヤレスとしては初のワイヤレスイヤホンを購入したのでその話。

外用のイヤホンとして
家では連絡以外でスマホをほとんど触らないため、イヤホンを使うことになるのは外出時。
有線じゃ取り外しが面倒。外出時のイヤホンはワイヤレス一択。
しかしワイヤレスイヤホンの種類は世界に数え切れないほど溢れている。何を選べばいいのかわからず悩むこと2ヶ月、Amazonのタイムセールがやってきた。
定価7,990円のAnker Soundcore Life A2 NCが至上最安値の5,993円となっていた。それでも迷って一通りレビューを読み漁った挙げ句セール残り30分で購入した。
決め手はnotうどん型デザイン。音質は「Soundcoreシリーズ」「の中でもミドルハイな価格」であるということだけを信じた。
開封
初めての完全ワイヤレスイヤホンだ!


外箱は意外とデカい。

なんか汚れていた。別に外箱なんてどうでもいいんだけど保存環境が気になる。

外箱に日本語に記載はない。実店舗でもこの箱で売られているんだろうか。

内容物
- イヤホン本体(ケースに収納済)
- ケース
- USB Type-C充電ケーブル
- S,Lイヤーウイング(Mはイヤホンに装着済)
- XS,S,L,XLイヤーピース(Mはイヤホンに装着済)
- 取扱説明書
付属品がたっぷり。ACアダプターは後日100均で200円のを買ってきた。
外観

ケースの質感はマットで蓋との境目の部分がちょっとツヤツヤしている。安っぽさはない。ロゴが蓋に描かれている以外、PSEマーク等は蓋の内側にあるため外側はシンプル。

目薬、iPhoneSE(第一世代)、Pixel3XLとのサイズ感の比較。拳より一回り小さいくらい。

厚みは2.5cmほど。膨らみはするが難なくポケットに入る。

奥側に充電ポートがあるが、蓋がついている。いらないってレビューを見たけど確かにいらない。防水のためなのかかなり固いし遊びも少ないので開けづらい。
裏側の丸いボタンはリセットボタン。

貝みたい。
蓋はある一定の位置で固定されるタイプ。両手じゃないと開かないのが面倒。
イヤホンが格納される部分はテカテカしている。

イヤホンは磁石でパチッとくっつくので向きさえあってれば見なくても収納できる。
イヤーウイングとイヤーピース

耳の内側に引っ掛けるイヤーウイングとイヤーピースはサイズがいくつか用意されている。開封時ではどちらもMサイズのものが装着されている。ただ未だにウイングを耳のどこに引っ掛けるのが正解なのかわかっていない。
イヤーピースは直接耳に触れるため拘りがある人は他社製品のお好みのものを使用するのもいいかもしれない。薄くてやわらかめなのが普段使っているSONYのイヤーピースに似て気に入ったので僕はこのまま使うことにした。
装着感
ウイングを引っ掛けるように装着するとかなり奥までイヤホンを挿入することになる。カナル型イヤホンの弊害というか、どこまで押し込んだらいいのか正解がなく、僕の普段の押し込みが甘いのかもしれないのだけど普段よりかなり押し込まれるのに慣れない。そのせいか歩いたときの振動が大きく耳に伝わるのがちょっと気になる。
外からの見た目としては、うどん型ではなくコンパクトなので真横から見た場合には耳殻に収まって見える。
ただ正面から見ると、外音取り込みのためのマイクがかなり飛び出していて、ツーサイドアップに空見する(しない)。そんなレベルで不自然に飛び出している。下ろした髪で隠せない。
別に外でイヤホンつけてる人なんて今いっぱいいるから気にしなくていいと思う。
接続方法

専用のアプリが存在する。なくても接続はできるけどノイキャンの設定やイコライザーの使用ができないためインストール必須といっていいだろう。説明書や箱にURLの記載があるほかアプリストアでSoundcoreと検索するといい。

最初に作成を求められるアカウントはなくても使用できるけどAmazonでログインできるので利用規約に問題がなければ、簡単なAmazonアカウントの方でログインするといい。

イヤホンをケースから取り外した状態で機器を追加ボタンを押すと位置情報から見つけてくれる。

接続はBluetooth。一度登録すると接続のオンオフはケースの開閉で自動で行われる。
接続速度はケースを開けて耳に装着する頃には接続がギリギリ完了する、くらいの速度。

他のスマホでも表示されるかはわからないがスマホのBluetooth設定画面から充電残量が確認できる。

説明書にも書いてあるように、まず最初にファームウェアアップデートを求められる。20%以上の充電残量が必要だが、開封時点でギリギリ10%だったため充電してからアップデート。
専用アプリ

イコライザー調節、ノイズキャンセリングモード選択、タップ操作の設定ができる。
イヤホンが接続されていないと操作できない。

イコライザーは多様なプリセットから選べるほか、自由にカスタムできるモードもある。

自由にカスタムできるモードを弄りはじめると沼なので僕は専らプリセットを活用している。
話し言葉のプリセットは有能。人の声がすごく聞きやすい。

ノイズキャンセリングは交通機関、屋内、屋外の3種類が用意されている。種類の選択は後述のタップ操作では設定できないためいちいちスマホを取り出してアプリでの操作が必須となるのは面倒。

イヤホンをダブルタップしたり2秒触れることで簡単な操作ができる。シングルタップはない。
割り当ては「音量小」「音量大」「次へ」「戻る」「音量調節」「再生/一時停止」「音声アシスタント」「モード選択」から選択できる。
デフォルトは画像の通り。
ノイズキャンセリングの効果
僕はノイズキャンセリングが初めてなので全く参考にならないと思われるが一応載せておく。
ノイズキャンセリングは外のノイズを取り込んで、逆位相の音と同時に流すことでノイズを±0にするというもの。よく水の中と表現されるのだがまさにその通り。初めて体験するとマジに感動する。
他のイヤホンのノイズキャンセリング機能がどれほどのものなのかわからないが、セールの6,000円でこの体験ができるとは思わなかった。すごい。名前にNCとつくだけある。
散歩してみた
家で使ってもしょうがないのでほぼニートは平日に散歩して充電の減り具合とノイズキャンセリングの効果と人の目を検証することにした。

10:40、フル充電で出発。

卒業式の日だけが雨なのが悔やまれる雲ひとつない快晴の中一人7.2Kmを歩く。音楽はせっかくPremium会員なのでYouTubeで聴く。
ノイズキャンセリングの屋外モードを使用。風の強い日だったため、あまりにも強い風は聞こたのだが、ちょっとした風や遠くの車の音の音はほとんど聞こえなくなる。耳栓。
車は避けれる距離までには聞こえるようにはなるが最初はちょっと不安。自転車はもっと聞こえないのでより視覚に頼る必要がある。いくら歩行者でもイヤホンの着用での事故はなんとも擁護しきれないのでマジで事故らないように。
ノイキャンの有無で音質に違いは生まれないがノイキャンをオンにした方が当然音楽はよく聞こえるので外出時はオンにしておいていいはず。
とりあえずコンビニに到着。せっかくなのでつけっぱで入店して外音取り込みモードを試してみる。外音取り込みモードにも、すべての音を取り込むものとアナウンスだけを取り込むものが選択できる。今回はアナウンスだけを取り込むモードを試す。
アナウンス以外のノイズはノイキャン時ほぼそのままに、アナウンスだけが貫通して聞こえてくる。ただアナウンスがいつもより聞こえやすくなるわけではなく、他のノイズより音量の抑えられ方が弱いだけで若干こもって聞こえる。ノイズを除去するソフトのような奇妙な歪み方をする。機能自体は面白いけど実用性が微妙。
ちなみにアナウンスだけでなく店員さんの声に対しても同じ効果が得られる。検証のためにつけっぱにしたけどレジの時くらい普通にイヤホンを外さないか?

イヤホンのためのACアダプターと昼食、観葉植物を購入して13:41帰宅。
充電は90%。
3時間の散歩で10%しか減少しなかった。この充電持ちならじゅうぶん。泊まりの旅行で一日中使っても全然大丈夫そう。
そこそこ強いスターターキットみたいなイヤホン
ノイズキャンセリングの完全ワイヤレスイヤホンとしては超格安とまではいかないけどかなり手の出しやすいお値段。エントリー機としてはかなり優秀なモデルになっている。
Anker製品はかなりの頻度でAmazonセールをやっているのでセールを狙うといい。次の大型セールは新生活セールだろうか。
安心のAnker Soundcoreシリーズなので、ノイズキャンセリングあるいは完全ワイヤレスイヤホンがはじめて、なんて人はこれを買って間違いない。しっかりその恩恵を味わうことができる。
これより安いLife P2には通話時以外のノイズキャンセリング機能がないが、完全ワイヤレスイヤホンが5,000円で楽しめるので、ノイズキャンセリングはいらないよって人はこちらも選択肢の一つにオススメする。Life A2 NCにはないカラー展開も存在するため、より万人受けしやすいモデルになっている。

ひとつ上の価格のLife P3からはワイヤレス充電に対応しているほか、(性能の善し悪しは不明だけど)遅延を抑えるゲームモードなるものが存在したりする。

編集時(2022/3/4)で1,000円引きのクーポンがついており、6,990円で購入できるが、最近は月2ペースでタイムセールをやっていてタイムセールの方がもう少し安く買えるので急がない場合は待ってもいい。
