トイレにスマホの持ち込みは必須である。人によるが。
1度持ち込むとわかるのだが、置く場所が絶対的に必要になる。賃貸のトイレに置く場所なんか用意されていないので、今回はこれを自作する話。
ボツ案から話すので、ちょっとしたDIYの本編だけ見たい人は目次から飛んで欲しい。
ボツ1 床直置きの棚
床直置きの棚なら、自作でなくても既製品で良さげなものはいくつかある。
ただ、スマホを置くためだけに数千円は馬鹿らしいし、流石に邪魔になるし掃除の手間も増える。
初めに思いついては早々に却下。
ボツ2 壁付けの棚
壁に付けるタイプの棚というか板。トイレに必ずスマホ置きという概念があるとするならばこのタイプが主流であろう。実家がそうだった。
邪魔にならないし掃除もできる。
既製品はだいたいネジ打ち込みになるので厳しいので自作になるのだが、というか実際に1つ自作して設置していたのだが、流石にマスキングテープでの固定には無理があった。3日で脱落。
壁美人タイプ(ホッチキス)の金具での固定も許されるとはいえあまり穴を開けたくはないので却下。あと金具もそんなに安くない。
ボツ3 突っ張り棚
穴開けたくないけど壁付けみたいな棚がほしい、となると突っ張り棒によるものが良さそうなんだけど、邪魔問題が解決しない。壁から壁まで突っ張るのだから。
縦の突っ張り棒に棚をつけるものもあるのだが、これもそんなに安くない。床置きの棚と変わらない。
案5(採用) 取っ手を棚に改造する
ちょうどいい高さ、位置にスマホが置けそうな平面がある。取っ手だ。
確か商業施設のトイレにスマホ小物傘置きとして、面の広い取っ手になってるものを見たことがあるかもしれない。出る時に取っ手を掴む必要があるので、その上に置いておいたものを忘れないという効果もある、あれ。
今回は取っ手の上に更に広い板を乗っけるという形で再現する。
壁に穴を開ける必要もなければ、省スペースで、かつ安価に済む。
材料
いつも通り100均で揃える。今回はダイソー。
想定のサイズより10cm長いだけのヒノキの板、小さな角材セット、立方体と直方体の2種類。

大きめの店舗じゃないとあんまり材料は揃わないかもしれない。
制作

ここに取り付ける。
玄関扉と棚を除いてはこの部屋に5つある扉のうち、唯一の開き戸。

斜めってるのがちょっと厄介。
それに取っ手そのものもグラついている。ある程度これらの誤差を考慮して設計する。
ちなみに取っ手は外せるから外して改造したほうが良さげではあるんだけど、ネジ穴潰しかけたのでやめといた。

長方形の長さが取っ手の幅、立方体の薄さが取っ手の薄さにちょうどいいのでこんな感じで組み合わせて、真ん中に取っ手を通す形で固定する。
この上に天板を乗せる。

斜めってる部分の隙間の埋め方はいろいろ考えたが、クッションゴムの破片をテキトーにくっつけた。
結果としてはあんまり意味はなかったんだけど。

接着は相変わらず木工ボンド。両面テープも使う予定だったんだけど忘れてた。

接着剤での固定は、初期に十分に圧着することが大切です。

天板は若干長いので切断。
1cmくらいの厚さであれば、(長さと幅がある程度大きければ)カッターで切断できる。ほとんど切れ込みを入れて折ったけどカッターだけで切れなくはなさそうな刃の入り方はしていた。
ヒノキってやわらかいのかな。
あと、節(黒丸なとこ)を切断するのはおそらくノコギリでも難しいので、木材選ぶときは切断想定部分に節がないものを選ぶ。

ヤスリがけ。ヤスリもダイソーの紙ヤスリ。火傷しかけた。

取っ手のガタつきを考慮して手前を若干浮かせて天板と先程の固定具を接着。
完成

思ったよりうまくいった。鍵の部分とも干渉しない絶妙な高さ。
傾き考慮の工夫はしたんだけどまだまだ傾いてる。今回作った棚の重さでさらに傾いてしまった。
これは、上に置いたスマホが落ちるほどの傾きにはなってないので許容する。

通してるだけだから理論上開けるときに滑り落ちる作りをしてるんだけど、ぴったりに作りすぎてむしろ入れ込むのに苦労したくらいなので、全然滑り落ちない。

ヒノキの質感がめちゃくちゃよかった。DIYらしさがない。
天板だけなら。固定具の方はゴツすぎて隠しきれてない。
材料費としては300円、角材は少ししかつかってないから実質200円ないくらいで取っ手の棚だか、取っ手そのものだかを作ることができた。
狭い空間に棚がほしいなんてときは取っ手に(取っ手を?)棚を取り付けられる可能性を模索してみるのもいいかもしれない。