ちょうど一ヶ月前に実家から新しい生活拠点へと引っ越した。いわゆる一人暮らしである。
詳しい借間の話はまた別の機会にするとして、割かし広めの部屋を借りた。狭い部屋がいいというわけではないが広い空間というのはどうも、住むには不安になる。
ので、今回は間仕切りというか柱を立てるという話。
ラブリコ

賃貸に柱を立てる方法は様々で、今回は2×4材とそれ専用のアイテムを用いた手法を使う。
ただの2×4というサイズ規格の木の板をつっぱり棒のようにして、天と地さえあればどこにでも柱が立てられるというもの。
今回購入したラブリコ(LABRICO)も有名だが、似た2×4材突っ張りアイテムの、ディアウォールという製品の方を聞いたことがある人の方が多いかもしれない。


特に理由があってディアウォールではなくラブリコにしたわけではない。
しかしねじ式にしたのは間違いだった気がする。後述。
できればジョイントは使いたくない
天井から床までつっぱるため、天井高さぶんの長さ(からラブリコぶんの長さを引いた長さ)の木材が必要となる。
部屋によるが2.5m近いものも珍しくない。それだけの長さの木材を一本運ぶのも場合によっては不可能である。車だったり、エレベーターだったり。
そこで今回は長い木材と短い木材を組み合わせる形にする。ホームセンターに売っていた長い2×4材と、短い2×4材を切断してもらったものだ。

前項の写真にも写っていたが、ラブリコには二本の木材を接続するためのジョイントも存在する。
ただ、運搬が可能だ、という場合は一本で済ませることをおすすめする。理由は以下の体験記を読み進んでいただければわかるはずである。

ジョイントは両方の木材に4本ずつネジを打ち込む必要がある。これがそこそこ大変。
今回は二本突っ張るので計16本打ち込んだ。後述するがラブリコ本体はネジの打ち込みは必要なくはめ込むだけなので、これがジョイントを使わないほうがいい理由の一つ。

インパクトドライバーを使ったりもしたが結局手回しがきれいに打ち込めた。

ジョイントが木材に固定できれば、スライドさせるかたちでジョイント同士をつなげることで二本の木材を一本にすることができる。

しかしスライドしてかませている構造のせいなのか、半分ずつの長さにしたほうがよかったのか、接続した部分はちょっとグラグラする。これがジョイントを使いたくないもう一つの理由。
強度の点においても一本で済ませたほうがいい。
ラブリコ本体ははめるだけ、でもネジ回しが大変

ジョイントはネジが必要であったが、ラブリコ本体はただはめ込むだけである。
突っ張るので木材と固定させる必要がないのだ。

天井にくる部分と床にくる部分で本体の構造が違う。
床に来る側はなにもないが、天井にくる側に突っ張りの仕組みでもあるねじ回しの部品がついている。

床や天井に接する面は滑り止め兼クッションとなるシートが貼りついていた。床や天井の強度にもよるがへこむことを過度に心配する必要はないだろう。

本体をはめ込んで、いざ突っ張り。ただここでねじ回し式の弊害が現れる。
届かない。ねじ回しは天井付近のため、なにか台にのぼって頑張って回す必要がある。回しているうちにしたからズレてきたりと、予想以上に大変なのだ。
今回は幸いパソコンデスクの横だったためパソコンデスクにのぼったが、なんせめちゃくちゃ揺れるのでこわい。

ねじ回し式でないものもある。こちらが絶対楽だし見た目もいいのでおすすめする。なぜかねじ回し式にしてしまった。
ねじ回し式は強度を自分の手で高めるくらいのメリットしかない。

水平取りながらでないとそこそこ斜めになるので、水平器はあるといい。スマホでも可能。

効果抜群、いろいろつける。
立った。

ビフォーを用意しなかったのは反省するが、この二本の仕切りができただけで全く印象が違う。
2本が離れすぎていて若干不格好であるのだが理由はある。

こう。
せっかく自由にできる柱がたったのだから、とりあえずダイソーのボードを取り付けてみた。

ボードの固定はL字の金具で簡単に留めている。
ちなみにエアコンの風はボードのギリギリ上を通るようになっているので効きに問題はない。


2×4材用の定規なんかも用意されていて、簡単に真ん中だったりが取れるからオススメ。高くないし。


ダイソーの有孔ボードに取り付ける用にセリアで買った小物入れを孔に入れてねじ固定できるように無理やり改造した。100均に売ってたネジボルトセットで挟み込む。

ちょっとトライフォースが見える。
ジョイントはやめとけ
非常によかった。今では壁掛け時計やら温度計やらをくっつけている。
賃貸でも自由にできる柱という点はもちろん、単純に広すぎて不安になる部屋に仕切りを作れた効果が大きい。
ただ、ジョイントは可能ならやめておくべきだということだけ伝えておく。
ジョイントの取り付けがハードなうえにジョイント部分でグラグラする。
今回は2本立てたが、1本かつジョイントなしならラブリコが1,000円ちょい2×4材が700円くらいなので2,000円あれば実現できる。穴をあけたくないけど壁掛けしたいものがある場所、棚がほしい場所にどうだろうか。
ちなみに一人で作業した。2×4材を立てられる力さえあれば難しくはない。
