【メモリ増設トラブル】メモリ増設するだけでバックパネルまで外した話【解決】

PC・ガジェット

動画編集をする度に16GBではパソコンのメモリ不足を感じたので増設することにした。

ただこれが一筋縄ではいかなかった。

今回はその奮闘記。

この記事は同じ悩みを抱えた人が見に来る可能性を考慮して、簡単な症状と結論から入る。

簡単な概要

症状

16GBから32GBにメモリを増設しようとして、メーカーの違う(後にクロックも違うことがわかる)メモリを新たに差したところ起動しない。

それぞれでは起動するので初期不良や故障、マザボとの相性問題ではない。

混ぜると起動しないのである。

解決

7時間の試行錯誤の結果、メモリの挿すスロットを交換すると起動。

試行錯誤中に頻発していたブルスクやフリーズも発生せず安定、もちろんメモリ容量もしっかり増えている。

よかった。長期間運用で問題が発生する可能性はまだわからないけどとりあえず今のところは問題ないのでよしとする。

具体的にどう交換したかは、マザーボードによって仕様が異なってくるのでここでは省く。ただ、挿すスロットを変えてみるというのは試す価値がある。少なくとも私はそれで直った。

以降は苦節7時間の軌跡を連ねる。

メモリを性能で選ぶ必要はないとはいえ

購入したメモリはCFD販売のW4U2666PS-8GC19。

スペックとしてはDDR4 2666MHz 16GB(8*2)。

システム上ではPanramという名称になっている。PanramはCFDのブランド名。

これを選んだ理由としては、見た目。

黒基盤で目立たないものを探していたのでこれがちょうどよかった。悲劇に繋がることにはなるのだけど。

こんな写真撮ってるほどの余裕があったのが笑けてくる。外も明るいし。

速度はもともと挿さっていたメモリにあわせた。(実際はあっていなかったんだけど)

ちなみにAmazonでの販売がない。10%のポイント還元のあるヨドバシで購入。

もともと挿さっていたメモリはコルセアのCMW16GX4M2A2666C16W。

スペックとしてはDDR4、2666MHz 16GB(8*2)。(後にこれが実際に違う速度で動いていたのだけど)

CORSAIR DDR4-2666MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE RGB PRO シリーズ 16GB [8GB×2枚] CMW16GX4M2A2666C16W
RGB LEDライトバーを搭載したCorsair VENGEANCE RGB PRO シリーズ

もちろん最も無難なのは、このメモリを追加で買って増設することだし、実際そうしておけば挿してすぐに使えたのだろうけど、なんともこのメモリの4本挿しは見た目が気に入らない。

商品ページに4枚挿しの写真があるけどあんまりにもゴツすぎる。

というわけであのCFDのメモリのような、見た目を損なわない、大人しめなメモリを探すことになった。

苦い思い出

実は3年前にメモリ増設でパソコンを壊したことがある。

まさかパソコンライフを快適にしようとした行為でパソコンライフを終わらせることになるとは思わなかった。

これはノートパソコンの話だったけど後に出る症状としてはこれに似ていたし、今回メモリ増設する直前にもこの記憶が脳裏によぎった。

予感はあたった。

再起動を繰り返すPC

新しいメモリを挿して電源ボタンを押す。

いつも起動するような時間が経ってもモニターがつかない。Q-LED(ASUSのマザボについている、エラー元を示すLED)を見るとDRAMとCPUが交互に点滅している。

さらにしばらくするとPCの電源が落ちてしまった。

厳密にはファンが止まりCPUクーラー等のLEDが消えた、いわばシャットダウンの状態で、コンセントからの電源の供給は行われているっぽい。

明らかにおかしな挙動に顔をしかめる間もなく、自動的に再度電源がついた。

で、また落ちる。この繰り返し。

めちゃくちゃ怖い。

個々のメモリは正常

まず疑ったのは新しく購入したメモリの初期不良。コルセアのメモリを抜いてCFDのぶんだけで起動してみる。

これだと、起動する。きちんとBIOS上でも正しい認識がされている。

一応コルセアだけでもBIOS上での表示を確認してみることに。

確かに認識はしているのだけど、2666MHzのはずのクロックが2133MHzになっている。

あれ…。

商品ページには2666MHzと記述されていたし、OS上では2666MHz表示だったのに…。

どうやら初期値が2133MHz、OC時に2666MHzとなるらしい。

騙された感が半端じゃないし、同じ周波数に揃えて買ったのに!

とは思ったんだけど、周波数違いでは起動しないということはなく、自動的に速度の低い方に合わせて起動する。

それでも起動しないので、周波数やタイミングをBIOSでいじって2666や、2133に合わせてみることに。

それでも起動せず。

久々に見たブルースクリーン

BIOSをあれこれいじったまま、CFD2枚や、コルセア2枚それぞれで起動してみる。

しっかりブルースクリーン。

見るのは3年前以来、このPCとしては初めて。

起動して数秒でブルースクリーン。あるいはフリーズする。

CFDはともかく、もともと使っていたコルセアでもこれが発生するものだから、まさに3年前と同じシナリオを辿っている。

20万…完成間近の動画編集…浪人が決まったときより青ざめた。

昨日まで元気だったこのパソコンが急に倒れてしまった。

試していなかったこととその解決

ここまででもう7時間経っている。

流石に諦めきれない。上から下までメモリ増設の検索履歴で埋まるほどいろいろ読み漁ったのだけど、一つだけ「メモリを挿すスロットが違う」という文言を思い出した。

スロットが壊れているわけではないが、一つだけ試していないことがある。

僕の使ってるASUSのマザーボードには4つのメモリスロットがある。

説明書には2本挿しする場合はB2とA2に挿せと書いてあるので、コルセアのものをB2A2に挿しており、追加でCFDのものをB1A1に挿していた。

結論から言えば、B1A1をコルセア、B2A2をCFDに挿し変えることで起動するのだが、それを今までやらなかったのはCPUクーラーのチューブの干渉。

図には接続部分だけを描いたのだけど、チューブが右に飛び出すことで、B1スロットにコルセアのメモリが挿さらないのである。

ヒートスプレッダーのないCFDはB1に挿さる。

もしや、ということで思い切ってチューブの位置を逆にすることに。

回転させると配線が届かなくなるのでバックパネルを開けて配線をやり直す。

まさか挿すだけのはずだったメモリ増設でバックパネルを外すことになるとは。

この方向。チューブの向きはこういった例も見たことがあるので問題はないはず。配線は下側に来る。

写真でもわかるように、こうしてコルセアがB1A1に、CFDがB2A2に挿さった。

これにした途端、起動に成功。2回目以降の起動も問題ない。

システム上でも増設に成功、速度はコルセアの2133MHzに揃えられている。

これで、考えられる原因としては、速度を揃える基準としてB1A1を優先させており、今まで速度の大きいCFDがB1A1に挿さることで速度の小さなコルセアのせいで起動できなかったのか。くらい。

実際のところはわからない。

触りすぎたのか、コルセアのメモリのLEDが一つ壊れてしまった。

この際起動してくれればどうでもいい。赤系にしてしまえば目立たないし。

メモリ増設の理由と実際の効果

僕は動画編集でメモリを多く使用する。特に動画のエンコード時は特にメモリ使用量が跳ね上がり、一般利用では余裕もある16GBではほぼ最大まで張り付く。

ソフト側からメモリの使用量を制限できるため、10GBくらいに設定しておくことでエラーが起こったりするわけではないが、これがネックで編集速度が落ちてたら嫌だなということで増設に至った。

20GBまで編集ソフトが使えるようにした。画像はエンコード時の様子。

思う存分増設したメモリを使ってくれている。

ただその一つ上を見て欲しい。CPUが張り付いている。

もしやCPUがネックになって…..。今回はメモリ増設の話なのでここまでにしておく。

本来ならメモリ増設で動画のエンコード時間にどれだけ影響を与えるのかいろいろ実験しようと思ってたんだけど不安定すぎてちょっともう触れない。

諦めてメーカーを揃えて増設しましょう

教訓。

諦めて、とは言ったけど普通見た目を意識しても安定性を意識しても普通メーカーを揃えるものなので、なんとも。

ともかく変なトラブルに巻き込まれたくなければ同じメーカー、資金に余裕があるのなら新しく容量の大きいセット品を用意することをオススメする。

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